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献体と臓器提供

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献体

献体について

解剖実習は、医学部や歯学部の大学教育の中でももっとも重要な課程です。解剖実習のために自分の遺体を提供するのが「献体」です。献体を希望する場合には、まず、大学の医学部・歯学部や献体篤志団体などに登録をします。登録は、各団体などから取り寄せた申込書に必要事項を記入し、署名、捺印し、郵送すればOKです。後日、会員証が送られてきます。

このときに大切なのは「家族の同意」を得るということです。たとえ献体登録をしていても、本人の死後、実際に実行するのは遺族です。遺族の中にひとりでも反対する人がいると、献体は実行できなくなります。本人の崇高な意思を無にしないためにも、必ず家族の同意を得ておくことが大切です。

登録している人が死亡したら、会員証に記載されている連絡先に電話します。遺体は通夜や葬儀を行った後に大学に移送します。葬儀などは通常と同じように行うことができますが、献体した遺体が遺骨になって返還されるまで、通常は1~2年、長いときには3年以上かかることがありますす。

献体篤志団体を探すには?

献体登録を受け付けている献体篤志団体は全国に56団体あります。国立大学の医学部内などに設けられていることが多いのですび回自分の住所地の近くでどこにあるのかがわがらない場合には、「日本篤志献体協会」に問い合わせをして下さい。
(財)日本篤志献体協会 http://www.kentai.or.jp/

臓器提供について

以前から腎臓や角膜の移植は心停止後に行われていましたが、1997年に「臓器移植法」が施行され、脳死状態における、心臓、肝臓、肺など多くの臓器の移植が可能になりました。これにより、以前は救えなかった患者の命が、少しずつ助かるようになってきました。

もちろん、それを支えているのは臓器の提供者です。臓器の提供を希望する場合には、そのことをあらかじめ意思表示しておかなければなりません。その際に利用されるのが「臓器提供憲思表示力ード」、通称「ドナーカード」です。

ドナーカードは郵便局、保健所、市区町村役場、コンビニエンスストアなどで配布されています。提供希望者はドナーカードに必要事項を記入して、いつも身に付けておきましょう。カードには健康保険証などに貼るシールタイプのものもあります。

臓器提供を希望している人が脳死や心停止状態になると、家族の同意を得て移植のための手術が行われます。この際に家族が同意しなければ移植は行われません。なお、皮膚や血管などのいわゆる「組織」については、本人が移植の意思を表示していなくても、家族の同意だけで提供できるものもあります。

臓器の摘出は死後すみやかに行われ、その後、遺体はできる限りきれいな状態になって戻ってきます。通夜や非儀は通常の場合と同じように行えます。




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