お葬式の知識

キリスト教の死生観と葬式の特徴

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「死生観」は、宗教ごとによって大きく異なります。このことは「葬式」にも非常に大きな影響を与えるものです。また、死生観は葬式に参列する人間の言葉遣いなどにも影響を与えるものです。

 ここでは、まず「キリスト教」を取り上げ、その死生観や葬式の特徴について見ていきましょう。

<キリスト教の死生観とは>

キリスト教の死生観において重要なのは、「死を『悲しみ』だけではとらえない」ということが挙げられます。

キリスト教はカトリックとプロテスタントに大きく分けられます。

カトリックにおいては、「死とは、人間の持っている原罪によってもたらされた罰である」と考えています。そのため、天国や地獄、煉獄など(といった考え方があり、祝福された者は天国で永遠の安らぎと喜びを得、そうではないものは地獄で永遠の苦しみを味わうことになります。

「煉獄など」については説明が必要でしょう。これらは、「辺獄(キリスト教が誕生していないときに生まれた義の人などが行く場所)」「幼児の辺獄(洗礼を受ける前に死んでしまった子どもがいく場所)」「煉獄(キリスト教ではあるが、償いが終わる前に死んでしまった人がいく場所)の3つに分けられています。しかしこの罪も、生きている人が死んだ人間の代わりにミサなどを行うことによって軽くなるとされています。

対してプロテスタントの場合、「人は元々罪を背負っているため、何もしなければ地獄域である。しかしキリストを信じるものは救われる」と考えます。

現代の日本においては、「キリスト教は死を悲しみとしてだけではとらえない」という言葉には、「キリストを信じ、善き行いをした人は、天国で苦しみのない永遠の安らぎと喜びを得る」というキリスト教の死生観からきています。

なお、余談ではありますが、キリスト教の葬式というのは(人によってとらえ方に違いはあるものの)非常に荘厳で美しいものです。

そのため、「結婚式のときだけキリスト教になる」という人がいるように、「ほかの宗教者だが、葬儀はキリスト教で挙げたい」と考える人もいるでしょう。日本人は特に自分の宗教に特に強いこだわりを持っていない人が多いと言われていますから、このように考える人も当然出てきます。

この場合、上でも述べたように、かなり厳格な死生観と伝統を持っているカトリックよりも、プロテスタント系の方が受け入れてくれる可能性が高いとされています。

<キリスト教の葬式について~カトリック>

カトリックにおいては、特に「旅立つときのあり方」を大切にします。

そのため、そろそろ……というときには、家族が神父を呼び、塗油の秘跡を行います。これは、今まさに旅だとうとする人の罪をすべて許し、清めるための儀式であり、これによって故人は天国で永遠の安らぎを得られるとされています。

その後に、キリストがパンを自分の肉に、ワインを自分の血に見立てて振る舞ったことに由来する「聖体拝領」の儀式が行われます。亡くなっていく人の口にこの2つを与えるものです。

その後は、納棺式を行い、通夜祭を行います。本来カトリックには通夜という考え方はありませんが、現在はよく行われるようになりました。その後で葬儀や告別式を行います(その前段階として出棺が行われることもあります)

また、キリスト教の葬儀においては、「献花」という儀式が含まれます。祭壇に花を献げるものであり、仏教における焼香と同じような意味を持っています。

プロテスタントの場合もまた、「聖餐式」というものが旅立つ前に行われます。これもパンとワインを用いるものです。その後はほとんどカトリックと同じ流れで進みます。ただ、仏教のときとは異なり、キリスト教では通夜などのときにはお酒は用いません。

<キリスト教において気を付けたい言い回し>

キリスト教の場合は、「死は嘆くだけのものではない」という考え方があります。

このため、「お悔み申し上げます」という表現は使いません。

また、「ご冥福をお祈りします」とする表現は仏教の言葉なので、キリスト教の葬式では使いません。

「故人の安らかな旅立ちを」「安らかな眠りをお祈りします」などのような表現が望ましいでしょう。

不祝儀袋(「香典袋」という言い方も、厳密には仏教の言い方です。しかし「香典返し」については代わる言葉が見つかりにくいため、キリスト教の葬式でも慣習的に使われることがあります)は、「御香奠」とはしません。「御花料」とします。カトリックの場合は「御ミサ料」、プロテスタントの場合は「忌慰料」とします。

不祝儀袋は黒白の水引のもの、もしくは水引のないものを使います。十字架や百合の花が印刷されたものが適していて、ハスの花が印刷されたものは避けます。ハスの花の不祝儀袋は仏教用だからです。

なお、「御霊前」という書き方は、厳密にはプロテスタントではNGとされています。しかし「自分も信者であり、親しく付き合っていた人のところの葬式に参列する」という場合はともかく、「近所で付き合いのあった人。キリスト教ということも今回初めて知った」という場合、相手がカトリックかプロテスタントかまで判断するのは難しいでしょう。そのため、葬儀会社に確認するのが難しければ、「御霊前」であっても容認されるケースがほとんどです。

 

http://www.eikoushikitensha.co.jp/15187408468506

https://www.sougisupport.net/religion_christ.html

http://www.osoushiki-plaza.com/anoyo/shukyo/christ.html

https://oki-memorial.org/column/christianfuneral1208

http://www.hanakou-saiten.jp/kouden.html

http://www.ohnoya.co.jp/faq/okoden/000188.shtml

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