お墓を建てるには、さまざまな費用がかかります。一般的には200万~300万円が相場といわれていますが、上を見たら1000万円を超えるようなケースもめずらしくありません。初めに予算を決めておきましょう。購入後も毎年、管理費がかかります。お墓が完成したときには「開眼法要」を、誰かが亡くなったときには「納骨法要」を行います。その際のお布施も忘れないようにしましょう。
目次
開眼法要とは?
墓石に魂を入れる法要で「入魂式」、「御霊入れ」ともいいます。その際のお布施は3万~5万円が相場だといわれています。生前墓のときはお墓の完成時に行って、新しい仏様のためにお墓を建てた場合は納骨式とあわせて行います
納骨法要とは?
納骨の際に行います。一般的に納骨は四十九日や一周忌法要の際に行われるので、納骨式はそれらとあわせて厳粛に行います。
お墓を購入するときの手順
お墓を建てるときには、次のような手順で進めます。
①誰が入るのかを決める
家墓にして子どもや子孫の代まで使うのか、自分や夫婦だけが入るのかを決めます。それによって墓地の選び方も変わってきます。
②墓石のデザインを決める
一般的な和型のお墓にするのか、洋型の墓石や斬新なデザインにするのか。寺院墓地などでは墓石のデザインや高さなどに制限を設けているところもあります。
③墓地を購入する(永代使用権)
目的や好みに合う墓地を探し、墓地(永代使用権)を購入します。選ぶ際には、お参りがしやすいように交通の便も考慮しましょう。
④石材店を決める
墓地によっては「1年以内にお墓を建てなければならない」などの条件があるので確認しておきましょう。なお、民営墓地の場合、石材店を指定されることがあります。
墓石の基本
一般的な和型のお墓の構成は次図のようになっています。①~⑦までは最低限必要なものです。また、墓石の地下にある遺骨を納めるためのカロート(納骨棺)は必ず必要となります。
メインの墓石以外にもさまざまな付属物があります。石材店に依頼するときには見積りを取り、何か含まれていて何か含まれていないのかをチェックしましょう。
お墓には天然の石が使われます。しかも、子々孫々まで長持ちしなければ困るので、風雨や陽射しにさらされても欠けたり、崩れたりしない、御影石など耐久性の高い石材が用いられます。それに加えて美しさも重要なポイントになります。
最近は、和型の墓石以外にもさまざまな形の墓石が見られるようになりました。公園墓地では、背が低く横に長い「洋型墓石」が多く、ゴルフのクラブや楽器など、故人の職業や趣味をモチーフにしたユニークな形のデザイン墓石も増えています。
こうしたデザイン墓石は、デザイン料や加工料がかかりますから、通常の和型墓石よりは割高になります。また、墓地によってはデザインが制限されているところもあるので、確認しておきましょう。