通夜の知識

納棺と通夜の準備

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棺

故人を供養する意味でも、納棺には出来るだけ遺族も手を添える様にしましょう。納棺以外にも通夜の準備はたくさんあります。

納棺

枕づとめの後、通夜の前に遺体を棺に納めます。棺の底に白い布団(真菰や一重ぶすまなど)を敷き、頭の部分には枕を置いて、遺体を納めます。

納棺は、本来は家族や親戚、近所の人々の手で行われていましたが、遺体が硬直していることもあって思っている以上に難しいものです。そのため、葬儀社にまかせることも多いようですが、故人の供養のためにも、できるだけ遺族が手を添えるようにしましょう。

遺体を棺に納めたら、周囲に生花を飾ります。空いているスペースには、故人の愛用品やタバコなどを入れてもかまいません。ただし、火葬の際に燃えにくい眼鏡や指輪などは入れないようにします。これらは火葬後、骨壷に入れます。

納棺がすんだら、棺にふたをして(出棺までは、間違っても釘打ちをしてはいけません)、棺掛けなどをかけて祭壇に安置します。通夜・葬儀を斎場などで行う場合には、この後に搬送します。

棺の種類

棺には素材や装飾によって様々なランクがあります。一般的なものでは、棺の木枠の骨組みにも桐や欅の合板を張り付けたものです。ベニヤ合板や段ボール製のものや、合板の上にクロスを張り付けた仕様のものもあるようです。

もっと上のランクになると、桧、ヒバ、モミ、杉などの無垢材で作られ、彫刻が施されることも多くなります。さらにランクが高くなると、輪島塗などの漆塗りの棺、総鎌倉彫の装飾が施されたもの、内外装に金箔をあしらった豪華なものがあります。

もちろん、値段もランクに応じて様々な種類があります。安いもので7000円程度から、高いものでは1000万円を超える様なものまであるようです。標準的な金額としては2万円前後のものが多いようです。

通夜の準備を行います

通夜を斎場などで行う場合にはもちろんですが、自宅で行う場合にも、式場の設営や祭壇の飾り付けなどはおもに葬儀社で行ってもらえます。喪主や遺族は、世話役に協力してもらいながら、弔問客を迎える準備を整えましょう。

取り急ぎ、遺族がやらなくてはならないことには「喪服の準備」、「遺影の手配」、「返礼品・会葬礼状の準備」などがあります。

特に親しかった人などが通夜の前に弔問に訪れることがあります。このような場合には、準備が整っていなくても招き入れて故人と対面してもらいましょう。茶菓などの準備ができていなくても、決して失礼にはなりません。




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